面接で推すべきもの・推しすぎるとよくないもの
実績は「自慢してる」ぐらいPRせよ。“御社愛”は…
■エージェントには2タイプある!
中原氏によれば、エージェントには2タイプあるという。自分が利用するエージェントがどちらのタイプなのかは気をつけたい。
「ひとつは大手エージェントに多い、転職希望者の担当と、企業側の担当がわかれている分業型。もうひとつは、比較的小さなエージェントに多い、転職希望者も企業も担当する両面型です。
両面型のエージェントの中でも、企業の要望を受けてそれに見合う人材を探して声をかける企業エージェント・タイプは、個人の方からすると『企業寄りの人だ』『スカウトしにきている』と強引に感じてしまうことがあるかもしれません。ただ、そこの企業についてはかなり深い情報を持っていたりします。(その逆もしかりで、個人の深い情報と要望に寄り添い、それに見合う求人ポストを交渉することもあります)。
一方で分業型で求職者に向き合うキャリアカウンセラーは、個人のキャリアの要望を受けて、それに見合う求人のポストを幅広く探すのが仕事です。企業エージェントタイプのように、企業の人材要件から少しでも外れた人材は、紹介できないという力学はありませんので、求職者の方にとっても、ちょっとした不安や弱みをどんどん話せるのがメリットだと思います。因みに、リクルートエージェントには、分業型も両面型のサービスがあり、どちらにも個人に向き合うエージェントがしっかりいるので安心してほしいです」
志望する会社がはっきりとしていれば、両面型のエージェント。そうでなければ、分業型のエージェントを利用して、まず相談してみよう。人間ドックならぬ“キャリアドック”で、これまでの仕事内容や市場での位置を診断してもらうだけでもいいのだ。彼らの言いなりになる必要はなく、こちらが「使う」スタンスでいい。一人だけでは見つけることが難しい、その人ならではの“強み”や“持ち味”が見つかったり、自分だけでは出会えなかった新たな業界や職種といった選択肢が見つかるかもしれない。